6/5PM2 雨 気温11.5℃

午後から草刈作業を予定していたが生憎の雨。

今日は、当園地内でひっそりと生きている野草を紹介します。

アツモリソウ
アツモリソウ

敦盛草(アツモリソウ)

「幻の中の幻の花」が当園地内でひっそりと生きていたのです。

盗掘から逃れるためやむを得ず保護された状態で。

いつの日か皆さまに安心して、公開できる日が来ることを静かに待っています。

この時期に鹿沢周辺で見られる白い花をご紹介します。

チゴユリ(ユリ科)

山地の林の中に生えます。
高さは15~20cmで、茎の先端に直径1cmほどの花を1~2個つけます。
地下茎で繁殖し、よく群生します。

ツバメオモト(ユリ科)

上信越高原国立公園指定植物

冷涼な山地の林の中に生えます。
高さは20~30cmで、茎頂に直径1cmほどの花を数個から多数つけます。
和名のツバメは鍔目、燕と諸説あります。
上信越高原国立公園の自然公園指定植物で、一般の採集は禁じられています。

ツマトリソウ(サクラソウ科)

上信越高原国立公園指定植物

亜高山の草地や林縁に生える高さ10cmほどの小さな多年草です。
7枚ある花弁の先端はしばしば淡紅色に縁取られます。
褄取り(つまとり)とは縁取りのことです。場所により縁取りのないものもあります。
鹿沢周辺では縁取りのない花がほとんどを占めています。

(F)

チゴユリ
チゴユリ
ツバメオモト
ツバメオモト
ツマトリソウ
ツマトリソウ
人になれたキツネ
人になれたキツネ

 湯の丸高原地蔵峠付近の路上で子ギツネを見かけました。 近くに寄ってみたところ、こちらに顔を向けたまま逃げようとしません。 観光道路にはしばしば、このような人になれたキツネが現れます。

野生動物は本来、人間に対して警戒心を持っています。 そのため、野生動物と人間の間には一定の距離が保たれています。 ところが、なんらかの原因でこの距離のバランスが崩れてしまうと、そこに様々な問題が起こります。

オオカメノキ
オオカメノキ

清流の小径に、オオカメノキ(スイカズラ科)の花が咲きました。名前は葉の形が亀のこうらに似ていることにちなみます。白い花のように見えるものは装飾花と呼ばれるもので、中心に集まっているのが実をつける花です。

花全体の形はガクアジサイと似ていますが、装飾花の目立つ花被片の数を見ると、ガクアジサイがほぼ4枚(がく片)であるのに対し、オオカメノキは5枚(花弁)で、根本まで分かれていません。

装飾花は地味な花を目立たせる役割があると考えられています。

オレンジ色の喉が特徴のキビタキ
オレンジ色の喉が特徴のキビタキ

春の鹿沢にキビタキ(スズメ目ヒタキ科)がやってきました。

キビタキはスズメほどの大きさで、冬は南の暖かいところで過ごし、5月ごろ日本の山地に渡ってくる夏鳥です。

キビタキのオスの喉は南国の果物を思わせる鮮やかなオレンジ色をしています。 また、よく見ると、オレンジ色の眉毛みたいなもの(眉斑びはん)もあります。 エキゾチックな感じのする、とても色鮮やかな鳥です。

朝の散歩会

4/19 午前9時 晴れ 6度

寒い中でしたが10人の方々が参加してくださいました。

案内人は、愛称ステさん。当センターのアイドル的存在です。

鹿沢園地周辺もフキノトウなどが顔を出し始めました~。

ようやく春の訪れ感じさせる福寿草やザゼンソウも咲き、なんだか嬉しくなります。

皆様も鹿沢園地へ足を運んでみませんか。

(T)

鹿沢温泉
鹿沢温泉

上信越高原国立公園には、草津温泉・万座温泉・四万温泉など、たくさんの温泉があります。そしてここ、鹿沢にも温泉があります。

鹿沢温泉の泉質は、マグネシウム・ナトリウムー炭酸水素塩泉(中性低張性高温泉)です。温泉分析書には、無色透明と書かれていますが、温泉が空気に触れてしばらくたつと、やや白く濁って見えることがあります。また、温泉の湯口や湯船には白からやや褐色を帯びた付着物がみられます。

根開き
根開き

冬が終わりに近づく頃、雑木林の中を歩いていると、木の根本だけ雪が融けて丸く穴が開いたようになっている様子を見かけます。 この現象は「根開き」とか「根回り穴」などと呼ばれています。

なぜ、木の周りにはこんな穴ができるのでしょうか? 木が春の訪れを感じて盛んに水を吸い上げるからでしょうか? どうやらそうではありません。この穴は枯れている木にもできるからです。

霧に冬木立が溶け込んでいます
霧に冬木立が溶け込んでいます

関東甲信地方に記録的な豪雪をもたらした2月15日から半月が過ぎました。 この一週間、鹿沢では温かい陽気が続いていて、雪解けがだいぶ進みました。

そのようななか、今シーズン最後となるスノーシューハイキングを実施しました。 豪雪でできた60cmの固い根雪の上に、新雪が10cm積もっているというコンディションのなか、参加者とともに村上山(1746m)を目指します。

野ウサギの足あと
野ウサギの足あと

湯尻川沿いをスノーシューを履いて歩いてみました。

よく晴れた鹿沢の昼下がり。 落葉して明るくなった森の中は風もなく穏やかです。 そして、目の前に広がるのは…… まだ誰も踏んでいない新雪!

照り返す雪のまぶしさに目を細めながら、その上にせっせと自分の足跡をつけていると、突然、不思議な景色が目に飛び込んできました。