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朝、センターの入口の前で一羽の鳥が横たわっていました。 太くて黄色いくちばし。 黒い風切羽には一本の白い筋が鮮やかに入り、一部が金属的な光彩を放っています。 イカルでした。 「まだ生きているかもしれない」 そう思い、イカルをセンターで保護することにしました。
イカルは秋冬は平野部にいて、田んぼに落ちているもみなどを食べています。 夏になると山地の落葉樹林にやって来て、ヌルデやエノキ、カエデの実などを食べます。 太いくちばしを使って、硬い種子の殻を上手に割って食べるのです。 鹿沢の隣にある東御市はくるみの産地として知られていますが、あの頑丈そうなくちばしなら、くるみの殻だって割れそうです。
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長野県東御市と群馬県嬬恋村にまたがる湯の丸高原はミヤマシロチョウの生息地です。 ミヤマシロチョウは、国内ではごく限られた地域でしか見ることのできない高山蝶で、近年、個体数の減少が著しく、各地で保護活動が行われています。
ミヤマシロチョウはモンシロチョウよりも大きく、白い翅に黒いすじ(翅脈)が入ります。 メスはオスよりも大きく、翅が半透明です。 ウスバシロチョウとよく似ていますが、ミヤマシロチョウのほうが触覚がやや長く、黒いすじの数が多いという違いがあります。
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ハルザキヤマガラシという植物をご存知ですか? ハルザキヤマガラシはヨーロッパ原産の帰化植物で、日本各地に広く分布し、春に菜の花に似た黄色い花を咲かせます。 繁殖力が旺盛で、在来種を駆逐する可能性があるため、外来生物法で要注意外来生物に指定されています。
ハルザキヤマガラシ
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鹿沢では4月20日夜半から翌朝にかけて雪が降り、20cmほどの積雪となりました。その後晴れて気温が上がり、路面の雪はだいぶ溶けましたが、部分的に滑りやすい状態になっています。自動車で鹿沢へお越しの際は、冬用タイヤ、またはチェーンなどの滑り止めがあると安心です。
バリアフリー対応施設である当センターは、2階へ車いすで上がれるスロープを設けています。今日はそのスロープの除雪を行いました。
スロープに積もっている雪はかた雪になっていて、なかなかうまくかけません。かた雪を四角く掘り取りながら1階から2階をめざして少しずつ進んでいきます。南極観測船「しらせ」も、こんな感じで進んでいったのでしょうか。